こんにちは!
福田社会保険労務士事務所、代表の福田です!
本日のテーマは、管理職のような幅広い知識や経験を持つ人材育成に繋がる「ジョブローテーション」についてお話したいと思います。
ないような。。
人事部として知っておかないといけなそうな用語ですね。
導入されるかもしれませんし
一緒に勉強しましょう!
「ジョブローテーション」とは、人材育成計画を作成し、それに基づいて定期的に部署を異動したり、職務を変更したりする制度のことを言います。
単なる人事異動とは異なり、2~3年のスパンで部署や職務を変更していくのが一般的です。
様々な業務を経験することで、「ジェネラリスト」と呼ばれる幅広い知識や経験を持った人材を育成することが目的となっております。
この「ジェネラリスト」は、特に管理職に求められることから、数回にわたるジョブローテーションを経て、管理職へと育成していくのが多く用いられている人材育成計画となります。
ジョブローテーションのパターンとしては、以下のような例が挙げられます。
・ 部署を跨いだ異動
⇒ 製造や開発といった生産を行う部署から営業部や人事部、総務部といった部署間の異動を経験させる
・ 部署内での職務の変更
⇒ 例えば販売部門において、販売担当から在庫管理担当、人材育成担当などを経て、店舗運営業務を任せるといった流れ
でも異動との違いは、
どこにあるんですか?
では、そこについても
解説していきます!
では、ジョブローテーションと人事異動の違いについて、見ていきましょう!
どちらも部署や職務を変更するという点では同じですが、大きく異なる点はその目的にあります。
先ほどからお話している通り、ジョブローテーションは従業員の人材育成という点に目的があるのに対して、人事異動の多くは経営戦略に重きが置かれており、欠員の補充や効率的な人材配置といった目的がほとんどになります。
このことからも、ジョブローテーションを積極的に行っている企業というのは、人材育成に力を入れているというアピールポイントにも繋がります。
最後に、ジョブローテーションのメリットとデメリットについて、触れていきたいと思います。
メリットとデメリットは、それぞれ次のように考えられます。
■ メリット
・ 様々な業務を経験できることで、従業員のモチベーションを維持することができる。
・ 幅広い業務を知ることで、個人個人の適性を把握することができる。
・ 将来の管理職候補を育成することができる。
・ この業務はこの人しか知らないといった属人化を防ぐことができる。
・ 人材育成に力を入れている企業というアピールに繋がる。
■ デメリット
・ 様々な業務を経験させるが故に、コストパフォーマンスが悪い。
・ ジェネラリストが育成できる一方、スペシャリストの育成が難しくなる。
・ 受け入れる部署や教育担当の負担が大きい。
とても良い制度ですね!
全ての企業にオススメという
制度ではないですが、課題を
抱えている企業には検討して
いただきたいですね!
最近の若年層は、人材育成に力を入れている企業を好む傾向にありますので、採用に課題を感じていらっしゃる企業にはとても効果的かと思います。
また、例えば「部署間の壁を無くしてコミュニケーションを円滑にしたい」であったり、「企業文化の浸透や将来の後継者育成に課題がある」といった企業は、導入をご検討されてみてもいいかもしれませんね!
ございましたら、お気軽にお問い合わせくださいね!